花粉症の症状は人それぞれですが、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・眼のかゆみが4大症状といわれています。
稀に、口が渇いたり喉の奥が痒くなったり、鼻のかゆみや皮膚のかゆみといった症状が出る人もいます。
こういった症状は人それぞれ異なり、いくつかの症状が一緒に出る人も居ます。悪化すると発熱したり、下痢を引き起こすような症状が出る人もいるそうです。
■花粉の飛散時期と症状の関係は?
花粉の飛散が始まる最初の時期はくしゃみ・鼻水・目のかゆみなどの症状が出ることが多く、鼻づまりは飛散ピーク時より後、飛散後期に症状が出ることが多いようです。
花粉は本来、人間にとって有害な物質ではありません。
しかし、身体が花粉を「有害である」と認識、勘違いしてしまうと、身体の外に排出しようという免疫機能が働き、ヒスタミンという物質が分泌されます。
ヒスタミンにより神経や血管が刺激され、その刺激が、体内に入った花粉を鼻水や涙で洗い流そうとしたり、くしゃみで花粉を排出しようとしたり、鼻づまりで防御しようとしたりして、花粉症の症状が起こります。
■風邪と花粉症との違いは?
花粉症の症状は花粉と接触したあと、数分ないし数時間以内に症状があらわれ、毎年花粉の飛散する時期に、決まって同じ症状を繰り返すようになります。また、花粉の飛散量が多いほど症状は重くなります。
風邪との違いは、花粉症では連続したくしゃみであること、鼻水が水のように無色でさらさらと流れるように出てくること、症状が軽ければ発熱や喉の痛みがないことなどです。
重症になると、食欲減退、悪心などの胃腸症状、頭重感、頭痛、全身倦怠感などの全身症状も現れます。
また花粉症の症状は、風邪や喘息に似た症状を発する事もあり、その後、気管支喘息を発病したり、喘息患者の場合は喘息の発作が起こることもあるのです。さらに便秘や下痢などの消化器系症状や、片頭痛をともなうこともあります。
■スギ花粉症の症状は?
花粉症患者の約7割がスギ花粉症といわれていますが、スギ花粉症患者さんの症状としては、
・くしゃみ
・鼻水
・鼻づまり
・目やのどのかゆみ
・せき
・頭が重い
・イライラする
・疲労感が取れない
・全身の倦怠感
・よく眠れない
・頭痛
・身体のほてり
・顔のほてり
・胃腸の具合が悪い
・発熱
など、身体の各部位に症状を引き起こし、きわめて多くの症状が報告されているそうです。
■その他の花粉が起こす症状
またブタクサ花粉症、シラカンバ(シラカバ)花粉症、ハンノキ花粉症などでは、果物過敏症(食物アレルギー症状・口腔アレルギー症候群)を併発するケースもありますので注意が必要です。
■花粉症かな? と思ったら、専門医で受診を
季節性アレルギー症状(花粉症)と、通年性アレルギー症状(ハウスダスト、ダニなどによるアレルギー性鼻炎)の見分けはとても難しいので、ご自分で判断せず、面倒でも1度、耳鼻科・眼科・アレルギー科などの専門医で受診することをおすすめします。