スギ花粉の症状・飛散時期・飛散量

スギ花粉が原因の「花粉症」は、日本の花粉症患者の約70%を占めるとも言われています。

スギ花粉の症状・飛散時期

スギがはえているのはどのあたり?

スギ(杉)は、九州・四国・本州に幅広く分布する常緑高木です。日本原産植物ですが、ほとんどが植林されたものです。

平地の林や日かげ、山中の森や林の中で自生し、寿命は数千年と長く、屋久島で有名な縄文杉には30m以上にまで成長したものもあります。

スギ花粉症の原因としては、戦後に国の奨励でスギの植林が盛んに行われ、人工林が急増したことが大きな原因ですが、近年の都会での空気汚染やハウスダスト、食生活の変化、生活環境の悪化なども原因の1つだといわれています。

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スギ花粉の飛散時期は?

一般的なスギ花粉が、本格的に飛散し始める時期は、九州・四国では2月上旬、関東近辺では2月下旬、東北では3月中旬と、国内でも飛散時期に約1ヵ月もの開きがあります。

スギ花粉の飛散量は、前年の夏の気象条件と密接な関係があり、夏の日射量が多く、降水量が少ないほど翌春の飛散量が多くなる傾向があることが分かってきました。

このため、前年夏の気象条件によりスギ花粉の飛散量は多い年と少ない年があるのです。

現在、日本の人口の約10~20%、約1500万人以上もいるといわれるスギ花粉症は30~40代の人が多く、関東地方にはスギが広範囲に植林されているので、スギ花粉症患者は関東が圧倒的に多いようです。

スギ花粉の飛散時期

スギ花粉症の症状

スギ花粉症の症状としては、鼻水鼻づまりくしゃみ目のかゆみなど、全般にわたりますが、特に目の症状はスギ花粉症患者の約95%の方にみられるといわれます。

スギ花粉の飛散量は、飛散時期でも日によって差があります。

特に飛散量が多くなるのは、雨の翌日で、晴れていて、気温が高く、空気が乾燥して、風が強い日は要注意です。

一方、雨の日は飛散量は少なくなりますので、スギ花粉症患者の方は一息つける一日になるかもしれません。

また、1日のうちでも、正午前後と日没時は、飛散量が多くなる時間帯ですので、外出する場合は飛散が多くなる時間帯を避ける工夫も有効かもしれません。

また近年ではスギ花粉がほとんど飛散しない沖縄や北海道に移住する人もいらっしゃいます。

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生まれつきスギ花粉症の人っているの?

スギ花粉症を含めたアレルギー性疾患は一種の過敏症です。

スギ花粉はもともと人体には害のない物質ですから、多少のスギ花粉を吸い込んでもなんでもありませんし、生まれつきスギ花粉症の人も存在しません。

ところが長年スギ花粉を吸い込んでいると一部の人の体内ではスギ花粉を有害なものとして認識してしまうのです。

一旦、スギ花粉を有害だと体の免疫システムが誤解してしまうと、毎年スギ花粉を吸入するたびにこれらの外敵を排除しようとして、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの花粉症の症状が生じてしまうのです。

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