「花粉症かな?」と思って病院に受診すると、本当に花粉症かどうかの診断のために検査をしてくれます。
花粉症の検査には、主に「血中IgE検査」「皮膚反応検査」「鼻粘膜誘発テスト」の3つがあります。
ここでは、検査の内容とおおよその費用について紹介していきます。
■血中IgE検査
血中のIgE抗体の量を調べていきます。
IgE抗体とは、免疫グロブリンの1種で血液・組織液の中に存在します。喘息や花粉症などのアレルギーを引き起こす抗体を指します。
検査には2種類あり、血中の総IgE量を調べる検査と、花粉など特定のアレルゲンに反応する特異的IgEを調べる検査とがあります。
費用は、IgE総量を調べる検査・特異的IgEを調べる検査、共に1,000円ほど掛かります。
■皮膚反応検査
皮膚の表面を針で少しだけひっかいて傷つけ、そこに花粉エキスを触れさせることでその反応をみるというテストです。
15~20分後に赤くはれるなどの反応が出た場合、そのアレルゲン(花粉)に対するIgE抗体が存在すると診断されます。
費用は、160円~3000円程度になり、症状によって異なります。
■鼻粘膜誘発テスト
花粉エキスを染み込ませた紙を鼻粘膜に貼り付けて反応を確認するテストです。
5分程度待って、くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった花粉症の症状が現れるかどうかで判定します。最も敏感な検査のひとつで、どの症状が強いかなど治療に役立つ情報が得られます。
費用は、皮膚反応検査と同じで160円~3000円程度になり、症状によって異なります。