ハウスダストアレルギーが引き起こす鼻水・鼻づまり・くしゃみ・目のかゆみなどの症状はつらいものです。
原因になる『ハウスダスト』とは、ホコリの中でも特に1mm以下の肉眼では見えにくいものを指しています。
ハウスダストには、ダニ、ダニの死骸や糞、人間の抜け毛・フケ・皮脂、ペットの毛、花粉、タバコの煙、カビ、細菌、衣類などの繊維クズ、などさまざまなものがあります。
このページではハウスダストアレルギーの症状を抑える対策を紹介しています。
こまめに掃除、洗濯をして原因物質を取り除く
アレルギー症状を抑えるためには原因物質(アレルゲン)を徹底的に避けることが大切です。アレルゲンに触れなければ症状が出ることがないのがアレルギー症状です。
ハウスダストによるつらい症状を和らげるためにも、こまめな部屋の掃除・洗濯によってアレルギーの原因物質であるカビやダニ、ホコリなどをしっかり取り除くことを心がけましょう。
できるだけ毎日掃除し、寝室はとくに念入りに掃除をすることが基本です。
カーペットなど床のダニや花粉を取り除くには排気循環式の掃除機が効果的です。また、カビやダニが繁殖しやすいタオルや足拭きマット、シーツなどはこまめに洗濯するよう心がけましょう。
花粉の季節や近くに道路に面している部屋以外では、窓やドアを開け風通しを良くすることも大切です。
室温、湿度を適切に管理する
ハウスダストアレルギーの原因物質(アレルゲン)となるダニは高温多湿を好み、気温25℃程度、湿度75%程度の環境で最も増殖します。
除湿機や空気清浄機などを利用し、室温は20~25℃、湿度は50%以下に保つように努めましょう。
押し入れやタンス、シューズボックスなど湿度が高くなりがちなところは、ときどき風を通して乾燥させたり、除湿剤などでダニの繁殖を予防しましょう。
防ダニ用品を利用する
布団・毛布や枕はダニが繁殖しやすい場所です。表面には見えなくても中の方にダニが住んでいることはとても多いのです。
現在はダニを防止する寝具が多く販売されています。防ダニ加工の寝具を使用するか、防ダニのカバーをかけましょう。ダニは熱には弱く、50℃以上になると死滅するので、こまめに干したり、ふとん乾燥機にかけるのも効果的です。
定期的に布団クリーニングに出したりコインランドリーの大型乾燥機にかけるなどして、布団の中のダニをリセットしてしまうのも良いでしょう。
また、ダニ捕りシートを押し入れの中などに入れておくことも効果的です。特に寝室の布団の下に敷いておけば就寝中のダニを防ぐことが出来て症状の緩和に役立ちます。
ペットを清潔に保つ
ペットを飼っている場合は、抜け毛や汚れがペットの体に溜まらないように定期的にシャンプー・ブラッシングして清潔な状態を保つようにして、ダニの発生を防ぎましょう。
また、ペット用のダニ予防薬や駆除薬を活用することもおすすめです。
室内に花粉を持ち込まない
外出から戻ったときは、家に入る前に玄関先で服などについた花粉を払い落としましょう。室内の花粉のほとんどは人間の身体に着いて持ち込まれるものだと言われています。
また、すぐに手や顔、目、鼻を洗い、うがいをして外出中に付着した花粉を除去することが大切です。
洗濯物はできるだけ乾燥機を利用するか部屋干しで。布団を天日干しにした際には、よく花粉を払い落としてから取り込み、さらに掃除機をかけて残った花粉を吸引しましょう。
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