病院から花粉症で処方される薬って? その種類と使い方、副作用は?

病院で受けられる花粉症治療は、「手術(外的治療)」と「薬(内的治療)」の2つに分けられます。

ここでは「薬(内的治療)」について紹介していきます。

花粉症で病院から処方される薬って?
花粉症の際に、病院から処方される薬は主に5種類あります。

  • 抗ヒスタミン薬
  • 抗ロイコトリエン薬
  • メディエータ―遊離抑制薬
  • ステロイド薬
  • 血管収縮薬

それぞれ「飲み薬(内服薬)」「点眼薬(目薬)」「点鼻薬」として処方されます。

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花粉症で処方される薬の種類

■抗ヒスタミン薬

花粉症の代表的な薬で、ヒスタミンがくしゃみ鼻水目のかゆみなどを引き起こすのを抑えてくれます。

眠気や口の渇きなどの副作用も抑えた、新しい抗ヒスタミン薬が主流になってきました。

■抗ロイコトリエン薬

鼻の粘膜のはれを引き起こすロイコトリエンが分泌されるのを抑えてくれます。

はれを抑えることで鼻づまりの改善が期待できる薬です。

■メディエータ―遊離抑制薬

花粉が入ってきた時に、アレルギー症状を起こす物質の分泌を抑えてくれます。

ちゃんとした効果が出るまでにおおよそ2週間ほどが掛かるため、シーズンが始まる前から予防的に飲むと効果的な薬です。

■ステロイド薬

特に症状が重い時に使用し、飲み薬・点眼薬・点鼻薬の3タイプで処方されます。

免疫反応を抑制してくれ、どの症状にも効果の期待ができます。

効果は非常に強力で、抗ヒスタミン薬に比べても明らかに症状の改善がみられます。 他の薬で、ほとんど症状の改善がみられなかった重症の方でも効果が期待できます。

強力な効果を持つ反面、ステロイド剤には強い副作用があり、花粉症で使用する程度の量であれば心配しすぎることはありませんが、長期に渡っての使用は控えられます。

■血管収縮薬

点鼻薬で使用され、鼻粘膜の血管を収縮させて腫れを取り除いていきます。

粘膜の腫れを抑えることで鼻づまりに効果があります。使い過ぎはかえって鼻づまりを感じることもあり、夜寝る前などに使うのが基本となります。

花粉症で処方される薬の使い方

内服薬・目薬・点鼻薬の使い方

■内服薬の使い方

花粉症で病院にかかったときに出される薬ですが、余程ひどくなってからもらいに行かない限りは抗ヒスタミン薬がほとんどです。

毎日飲んでよい、というものは ほぼ抗ヒスタミン薬で間違いないはずです。

飲み方は1日2回のものと、 1日1回のものがありますが、基本的に毎日飲み続けることで成分の血中濃度が保たれるので、 雨の日など花粉の少ない日でも休まず飲み続けます。

■点眼薬(目薬)の使い方

点眼薬(目薬)は、容器の先端がまつげに触れないよう少し離して一滴だけ点眼します。うまく点眼できなかったときのみもう一滴点眼します。

点眼したらあまりまばたきをせずに目を閉じ、そのまま30秒くらい目をつむったままにします。 そうすることで点眼薬が浸透するだけでなく、点眼薬が鼻に流れるのを抑えることが出来ます。

その後、目の回りにあふれた点眼薬をティッシュなどで軽く押さえるようにして拭き取ります。

コンタクトレンズを使用している場合は、ハード、および一日使い捨てタイプの場合はそのままレンズの上から点眼してしまって構いません。

ソフトや二週間タイプのコンタクトレンズの場合はそのままでは点眼できませんので一度レンズを外すか、レンズ装着前に点眼し、 出来れば15分以上置いてからレンズを装着するようにします。

■点鼻薬の使い方

点鼻薬は、使用前によく鼻をかみ、軽く吸い込みながら容器を鼻に入れて噴射します。

このとき、容器の向きはまっすぐにし、 鼻の中心にある鼻中隔(右と左の穴を隔てている部分)にはなるべく薬剤が直接当たらないようにします。

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